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ウェブページの仕組み(3) ~ ブログとCMS

在では、個人のウェブサイトを作成し公開している人はたくさんいますが、やはり専用のアプリケーションソフトが必要だったり、ある程度HTMLXHTML)の知識が必要になります。

したがって、簡単に作成できるとはいっても、頻繁にページを更新したり追加したりするのは手間も時間もかかってしまいます。

そこで、ある画期的サービスが誕生し、爆発的にヒットしています。それが、

ブログ

です。ブログは「ウェブログ(Weblog)」の略で、ウェブの記録の意味になります。ログ(記録)という言葉どおり、ブログとは、日記形式のウェブサイトを指しています。

1990年代より、個人の日記を公開するサイトが増え始めて、それにともなってウェブログ作成の関連技術や専用ツールが登場し、2000年頃よりブログは一気に普及してきました。そして、現在ではウェブサイトの一形態として一般化し、ブログの筆者は「ブロガー」とも呼ばれています。

本来、ウェブサイトは情報発信が大きな目的であるので、一般の個人にとっては、掲載するコンテンツや情報がそれほど充実しているわけではありません。一昔前までは、企業や情報発信ネタのある個人が、ある程度HTMLXHTML)の知識を得てページを作成していました。

しかし、インターネットは一方向の情報発信から、チャットや掲示板等の他方向のコミュニケーションの場としての側面も持ちはじめ、情報交換が活発になってきました。こうして、一般の個人がインターネットで意見表明したり論評したりすることが増えてきたのです。

ブログは、日記調のページであるため普段の日記や思いを簡単に発信することができ、また、読者がその記事にコメントを入力することができます。まさに、そうした潜在的ニーズを汲み取った技術だったのです。

また、日記調であるということはすなわち、日々更新するウェブページであり、誰でも簡単に更新することができなければなりません。したがって、ブログは全くHTMLXHTML)の知識がなくても、簡単にページを制作することができます。

現在、ブログの利用者は約900万人(2007年)と発表されているほどで、今や芸能人やスポーツ選手なども必ずと言っていいほどブログを公開していますし、一般の個人でも簡単にブログを始めることができます。

なぜこれほどまでに普及したのかは、いくつかの要因が考えられますが、大きな要因のひとつは先述のとおり、

知識がなくても簡単にページを作成でき、更新も容易

である点があげられます。ページの作成や更新には、専用のアプリケーションソフトを使うのではなく、「ブラウザ」から直接ページにアクセスして更新することができます。

具体的には、ブログサービスを提供している企業のウェブサイトからIDを取得すれば、すぐにでも始めることができます。つまり、インターネットが見える環境であれば良く、どこからでも更新が可能で、携帯電話からでも更新することができます。また、基本的に無料です。

ブログサービスを提供しているサイトには、「Yahoo!ブログ」「アメーバブログ」「FC2ブログ」「ココログ」「livedoor Blog」「goo ブログ」など数多くあります。

ページのレイアウトやデザインは、多くのひな形が用意されていて、それを選択する程度の作業になります。そして、上から順番に「新しい記事」がレイアウトされて表示されるので、とても簡単です。

こうした利点から、ブログは日記形式にとどまらず、時系列で比較的頻繁に更新される情報、例えばニュースや時事評論などを扱うブログも増えています。

また、グルメガイドであったりメールマガジンのようにトピックを掲載したりと、様々な用途に用いられるようになり、いくつかの分類が生まれています。

例えば、主に携帯電話などのモバイル端末を使用して更新する「モブログ」、写真を主体とする「フォトログ」、本や小説を主体とする「ブクログ」「ノベログ」、アダルトコンテンツを主体とする「エログ」などです。

このように、ブログはその範囲と可能性を広げており、

ブログが情報発信の最先端

になりつつあります。最近では、ブログによる「口コミ」によって情報が広がり、テレビ等のマスメディアが後からそのトピックを取り上げるという現象や、ライターが、事件や出来事を生の記事としてブログで独自に発信するといった現象も起こっており、ブログが新しい「メディア」として台頭しているのです。

また逆に、意識の低い筆者が、ブログに間違った情報や偏見的な意見を掲載することで、ブログに批判が殺到し、筆者の実生活まで被害を受けたり風評被害を受ける事例もあり、そのブログはアクセスが殺到して「炎上」してしまうことがあります。

特に有名人や知識人がブログ上で「問題発言」をすると、たいてい彼らのブログは「炎上」し、時にはブログを閉鎖する事態になっています。(炎上の事例について詳しくは、炎上 (ネット用語) を参照してみてください)

このように、ブログによって情報が発信されて社会に影響を与えたり、ブームが起こったりと、ブログの影響力、つまりブログから発信された情報の連鎖と拡大の力はかなり大きなものとなっています。

その要因は、ブログが普及したもう一つの要因に起因していると思います。それは、

ページを訪れた人とコミュニケーションを取ることができる

という点です。ブログが登場する以前は、電子メールやチャット、電子掲示板等で不特定多数の人とコミュニケーションを図っていました。

特に電子掲示板は、2ちゃんねる等の巨大掲示板サイトが存在しており、スレッド(トピック)ごとのコミュニケーションサイトとして浸透していましたが、掲示板は何となくディープなイメージを持つ人が多く、また初心者は敬遠されがちなため、初心者でも始めやすいブログが新しいコミュニティの場として浸透してきました。

ブログには、電子掲示板的な機能が搭載されており、その日記や記事に対して読者が「コメント」を書き込んだり、さらにその返事を筆者が書くことができます。

また、相手の記事から自分の記事への「逆リンク」を貼ることができる、

トラックバック

と呼ばれる機能により、簡単にリンクのネットワークを構築することができて、相手のブログ(記事)から自分のブログ(記事)に訪問者を呼び込むことができます。

これは、実は営利企業や商売を目的とする個人にとってはとても画期的な機能なのです。インターネットビジネスにおいては、いかに自社のウェブサイトに訪問者を増やすかという、アクセスアップが至上命題となります。

そこで、アクセスアップを図るために、他のサイトから自社のサイトにリンクを貼ってもらいますが、通常は、サイトの運営者にメール等で「リンクをしてください」とお願いをしてリンクを貼ってもらわなければなりません。

その点、トラックバックは、簡単な操作で「自動的に」リンクを貼ることができます。もちろん、トラックバックを受けるかどうかを設定したり、キーワードを設定してスパムを防止するができます。

また、多くのウェブサイトとリンクによって結ばれるというのは、Yahoo! やGoogleなどの検索エンジンで「上位表示」されるSEOと呼ばれる対策にも効果的なのです。(SEOについては、SEO対策 で詳しく解説しています)

さて、このようにブログとは、HTMLXHTML)の知識がなくても、簡単にページを制作して管理することができ、さらにコミュニケーションやアクセスアップの機能も充実している便利なウェブサイトです。

このため、企業におけるビジネスとしてのブログの活用法が模索されてきました。ブログの更新性やコミュニケーション性がビジネスでも生かせると考えられたからです。

例えば、ブログを「口コミ」のマーケティングツールとして商品の販促に活用したり、商品の批評や宣伝をブロガーに行ってもらうことで、より親近感のある意見、体験談として消費者に訴えかけるといった方法です。

また、企業スタッフがブログによってプロジェクトの進行状況やこぼれ話を掲載して、オープンなイメージを消費者に与えたり、逆に意見を得るなどのコミュニケーションを図ることができます。現在では、多くの企業のウェブサイトで「社長ブログ」や「スタッフブログ」が掲載されています。

しかし、ブログはレイアウトが画一的で、新しい情報(記事)が一番最初に表示される時系列管理が、企業のサイトとしては不向きな一面もあります。

つまり、すべて時系列で表示されてしまうと、商品ラインナップや会社概要、採用情報等のニュース以外の即効性がない情報をうまく管理できないということです。

このため、ブログのように知識なしでページを更新でき、尚且つこうしたビジネスにおけるページの自由度や融通、機能を備えたシステムが登場しました。それが、

CMS(シー エム エス)

と呼ばれるシステムです。CMSは「Contents Management System」の略になります。CMSはブログより自由度が高いのが特徴で、

ページ単位のデザイン変更が可能で、時系列以外の管理も可能

になります。CMSは、無償のものから高価なものまでピンからキリまでありますが、CMSの導入によって企業にとっては、専門職による個々ページの更新作業やレイアウト、リンクといった煩雑な作業から解放され、誰でも更新でき、またレイアウトやページ制作のガイドラインも守られるというメリットがあります。

CMSはよくブログと比較され、その違いを議論されることもありますが、基本的には、CMSはウェブサイト全体としてのコンテンツを管理するための仕組みであり、機能の一部として「ブログ機能」を持っているという違いになります。

ただし、ブログもデザインやレイアウトの自由度を高めて高機能化の方向へ進んでおり、両者の違いは今後なくなってくるかもしれません。

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関連情報&オススメ

『ニューズウィーク』は『タイム』とともに世界的に購読されているアメリカのニュース雑誌です。日本に関する記事は少ないですが、世界的な視点で編集されており、国際社会の様々な価値観を知ることができます。

様々な意見を取り上げ、いい意味で画一的でないので、私は、毎週読んでいくうちに「自分自身の考え」を持てるようになりました。国際情勢や経済、地域紛争などについて、自分がその歴史や背景、登場人物を認識していて意見できるくらいの知識を得ることができるようになったと思います。

読み始めた当初は、ほとんどのことが理解できないくらい難しい内容に感じました。たとえば、円高や金利などの経済の仕組みや国際社会の地政学的な背景などの基礎知識がなかったからです。しかし、「毎週全部の記事を読む」「わからないことはネットで調べる」と自分に決め、一年間読み続けたらなんとか理解できるようになり、記事を読むのが本当に楽しくなりました。

また、日本のメディアにはない視点に立って書かれている記事が多いので、感心させられることや考えさせられることも多々あります。例えば、日本では「クジラ食文化」は断固として守らなければならないという視点で記事が書かれますが、「クジラを食することを文化としてる日本人はどれだけいるのか」という視点から記事が掘り下げられていきます。

そこには、画一的な報道からでは見えない「気づき」があります。多角的な視点を持つことで、ニュースの裏に透けて見える矛盾や戦略を感じとる皮膚感覚が身についてきたように思います。

さらに、各国の元閣僚や大物財界人、ビッグスターの寄稿も多く、デービット・ベッカムが札幌でPKを決めたときの気持ちをつづったコラム(その前回のワールドカップで退場になった因縁のアルゼンチン戦)で、「もう、大丈夫だと思った」という言葉は今でも印象に残っています。

先進国の世界的不況や中東の動乱、そして東日本大震災における援助や報道など、世界の中で、国際社会と複雑に絡み合う時代に生きていることを教えてくれます。ひとつ上の目線と価値観を与えてくれた雑誌です。

決して安くはありませんが、1年購読は18,520円(一冊定価460円)です。

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更新履歴

2009年6月21日
ページを公開。
2009年6月21日
ページをXHTML1.0とCSS2.1で、Web標準化。レイアウト変更。
2014年5月22日
内容修正。

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参考文献・ウェブサイト

当ページの作成にあたり、以下の文献およびウェブサイトを参考にさせていただきました。

HTMLを知らない人でもWebサイトが作れるCMSとは?
http://www.atmarkit.co.jp/fwcr/rensai/freeauthoring07/freeauthoring07_1.html
炎上 (ネット用語)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

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