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スライドの作成(10) ~ 音声・動画の挿入 ~

ニメーションはPowerPointの代名詞的な効果ですが、プレゼンでもっとも効果的なのは何より「実写」の映像であるかもしれません。

PowerPointでは、静止画の写真はもちろん、動画や音声といったマルチメディアも扱うことができます。動画ファイルは、Youtubeに代表される動画サイトのように、ページに埋め込んた感覚で、アニメーション同様「クリック時」に再生させるのが一般的です。

また、動画には基本的に音声が含まれていますが、音声ファイルの場合は、「音楽」としてBGMのように使ったり、イラスト等のオブジェクトに埋め込んでおいて「クリック時」に音を再生させるという使い方も可能です。

ここで、もうおわかりの方がいるかもしれませんが、これはExcelのグラフを貼り付けた グラフの挿入 と同様に、「埋め込む」という表現は実際は適当ではありません。その動画や音声ファイルと「リンクさせる」というのが正しい表現になります。

したがって、動画や音声を埋め込んだつもりでも「リンク先」のそのファイルを削除したり移動したりすると、当然のことながら正しく再生されないわけです。このあたりのことは重要な知識ですので、不安がある場合は グラフの挿入 ページを再度見直して理解しておいてください。

また、本項では動画および音声の「ファイル形式」の解説は割愛していますが、ファイル形式についてある程度の知識を必要としますので、基礎知識編「音声ファイル~主なファイル形式と特徴~」「動画ファイル~主なファイル形式と特徴~」 を参照して事前に理解を深めておくことをおすすめします。

さて、ではまず、使用する動画ファイルを用意しましょう。以下のファイルをダウンロードしてください。右クリックから「対象をファイルに保存」でダウンロードできます。(この音楽素材は、NHKクリエイティブ・ライブラリー のフリー素材です)

保存場所はどこでも構いませんが、注意しておかなければならないことがあります。それは動画や音声に関するもっとも多いトラブルで、

PowerPoint上で、動画や音楽が再生されない

という重大なトラブルです。原因は、先述したように、動画や音声を埋め込んだつもりになっていて、それらのファイルがPowerPointと「リンク」しているだけであるのを知らないためです。

よくある例は、PowerPointファイルを、USBメモリやCD-R等の記録媒体(記録メディアについては、補助記憶装置(2) を参照してください)に保存してプレゼン先に持って行き、いざPowerPointのスライドショーを開始すると、動画や音声が再生されないという例です。

これは、リンク先の動画・音声ファイルがない、つまり、記録媒体にPowerPointファイルしか保存しておらず、それら動画・音声ファイルがコピーされていないからです。

したがって、このようなトラブルを避けるためには、

挿入した動画や音声等の外部ファイルは、PowerPointファイルと同一フォルダに保存する

という習慣をつけておくことです。どこかへ持ち出す場合はそのフォルダごと持っていくようにするのです。(フォルダについては、ファイル管理 を参照してください)

実際に、PowerPointのバージョンやパソコンの動作環境によっては、同一フォルダ内に両方保存されていないとうまく再生できないという事例がよくあります。

その他に、再生されない原因としては、挿入した動画や音声ファイルの「形式」に対応した再生ソフト(プレーヤー)が、再生するパソコンにインストールされていないといった、ファイル形式の問題があります。

自分のパソコンでプレゼンする場合には問題ありませんが、他のパソコンを利用する場合は、ファイル形式に注意して汎用的な形式のファイルを挿入するようにしましょう。

また、この問題は「フォント」にも当てはまります。汎用的なフォントの利用を心がけ、特殊なフォントは極力使わないようにしましょう。(フォントについては、フォント を参照してください)

こういったオブジェクトの挿入と再生に関する知識は重要ですので、ファイル形式の互換性の問題なども含めて体系的に理解しておくことが必要です。そのため、ここまでを理解できていれば、もう本項で新しく得る知識はないかもしれません。動画や音声オブジェクトの挿入は非常に簡単だからです。

それでは、ダウンロードした「動画」オブジェクトをPowerPointに挿入していきしょう。挿入するページとして新たに「タイトルとコンテンツ」スライドを最終ページに挿入してください。

次に、コンテンツ部分の下図の「Medhiaクリップの挿入」アイコンをクリックします。

「Mediaクリップの挿入」アイコンのイメージ

もしくは、「挿入」タブの「ビデオ」ボタンの下向き三角矢印部分をクリックして、「ファイルからビデオ」を選択します。

「挿入」タブの「ビデオ」ボタンのイメージ

そこでダウンロードした動画ファイルを指定すると、プレースホルダー内に動画イメージが貼り付きます。(タイトルも適当につけてみました)

コンテンツのプレースホルダーに動画を挿入したイメージ

大きさは自由に変更できます。動画イメージを選択して下図の白丸部分をマウスでドラッグして自由に調節しましょう。

動画ファイルの大きさを調整する「つまみ」のイメージ

これで動画が挿入されました。挿入して再生するだけなら以上で完了ですが、例えばアニメーションの「クリック時」などのように、他の設定を施したい場合はどうするのかというと、下図の「再生」タブで設定します。動画を選択した状態になると、リボンに「ビデオツール」として「再生」タブが新たに現れます。

「ビデオツール」の「再生」タブのイメージ

この「再生」タブには、プレビューである「再生」ボタンをはじめとする設定ツールがまとめられています。

「ビデオツール」の「再生」タブのツールのイメージ

この「再生」ボタンは、前項のアニメーションの再生と同様に、スライドペイン内での再生、つまりその画面のままで再生されます。

しかし基本的には、前項で学習したとおりアニメーションや動画の再生チェックは本番同様に「スライドショー」で確認する場合が多いので、スライドペイン内での再生機能はあまり使わないかもしれません。

また、「開始」項目の「クリック時」および「自動」の概念と動作についての説明は割愛しますので、前項を参照してください。

ここで注目すべき機能(ツールボタン)は、「全画面再生」のチェックボックスです。

「再生」タブの「全画面再生」チェックボックスのイメージ

ここにチェックを入れると、自動的に「スライドショー時」に「全画面」で動画を再生してくれます。つまり、動画サイズをスライドペインで小さく調整していたとしても、スライドショー時には強制的に全画面に拡大されて再生されるわけです。

なので、この機能を使うと、挿入した動画をマウスで全画面まで拡大する必要はありません。スライドの背景色も、スライドショー時には「黒」にしてくれるので、画面の比率が横長等でスライド背景が隠れない場合でも、背景を変える必要がありません。

実験してみましょう。動画ファイルの画面サイズをかなり小さく縮小します。

スライドペインの動画ファイルの画面サイズを小さくしたイメージ

「全画面再生」にチェックを入れた状態で、スライドショーを見てみましょう。すると、下図のように自動的に全画面で再生されるのがわかります。(再生は「クリック時」なので動画ファイル上でクリックのアクションが必要です)

「全画面再生」にチェック入れた状態のスライドショーのイメージ

その他の機能として、「トリミング」は動画を好きな部分だけ「切り取る」機能になります。基本的に動画は編集したものを挿入しますので、「トリミング」機能をはじめその他の機能については、それほど使用頻度はないと思われます。

では次に、音声ファイルを挿入しましょう。

以下の音楽ファイルをダウンロードしてください。右クリックから「対象をファイルに保存」でダウンロードできます。(この音楽素材は、甘茶の音楽工房 さんのフリー素材です)

また新しく「タイトルとコンテンツ」スライドを最終ページに追加してください。音声ファイルの挿入方法は動画ファイルと同じです。

ただし、コンテンツのプレースホルダー内のアイコンには音声ファイルのアイコンがないので、「挿入」タブの「オーディオ」ボタンの下向き三角矢印部分をクリックして、「ファイルからオーディオ」を選択します。

「挿入」タブの「オーディオ」ボタンのイメージ

すると、プレースホルダー内にオーディオ(音声)イメージが貼り付きます。(タイトルも適当につけてみました)

コンテンツのプレースホルダーにオーディオファイルを挿入したイメージ

このサウンドスピーカーのアイコンも大きさを自由に変更することができます。動画と同様に、デフォルトで再生は「クリック時」となっているので、このアイコンをクリックすることでサウンドが再生されます。

ただ、音声の場合、動画と異なり「画」が出ないので、このスピーカーアイコンではどうもみすぼらしい感じが否めません。

そこで、このスピーカーアイコンを変更します。つまり、他のイラストや画像等に変えて、それをクリックすることで音声を再生されるようにするわけです。例えば、再生するサウンドが音楽の場合、その音楽に合った写真等に変えることで、雰囲気もかなり違ってきます。

画像を変更するには、右クリックメニューより「図の変更」を選択します。

右クリックメニューのイメージ

すると、ファイルの選択画面が表示され、自由に画像ファイルを選択して挿入できるようになります。任意の画像やイラストに変更してみましょう。

下図は、アイコンが画像に変更されたイメージです。(ただし、スピーカーアイコンのサイズで変更されるので、そのまま拡大すると画質が低下します。まず先にアイコンの画像サイズを拡大してから画像を変更してください)

サウンドアイコンを画像に変更したイメージ

これで、スライドショーでは上記写真画像をクリックするとサウンドが流れるようになります。

さて、音声ファイルでも動画ファイルと同様に、ファイルを選択した状態になるとリボンに「オーディオツール」として「再生」タブが新たに現れます。

「オーディオツール」の「再生」タブのイメージ

ここも動画と同様に、視聴するための「再生」ボタンをはじめとする設定ツールがまとめられています。基本的にはほとんど同じです。

「オーディオツール」の「再生」タブのツールのイメージ

ここで注目すべき機能(ツールボタン)は、「スライドショーを実行中にサウンドのアイコンを隠す」のチェックボックスです。

「スライドショーを実行中にサウンドのアイコンを隠す」チェックボックスのイメージ

サウンド(音声)の場合、アイコンを表示する必要性は必ずしもありません。そのスライドに移り変ったら自動で音楽を流すなど、BGM的な使い方が効果的な場合があります。

その場合には、アイコンは煩わしいだけですので、ここににチェックを入れておくとアイコンを表示しないで再生させることができます。ただし、「開始」の箇所を「クリック時」から「自動」に切り替えておく必要があります。

ここにチェックを入れてスライドショーを確認してみましょう。スピーカーアイコンのみならず、変更した写真画像も表示されなくなるのを確認してください。

では最後に、スライド全体をまたがるようなBGMを挿入してみましょう。あるスライドひとつではなく複数のスライドで再生されるように設定するわけです。

この設定も非常に簡単です。

まずは、BGMを開始したいスライド、つまり始まりのスライドにオーディオファイルを挿入します。ここでは1ページ目のタイトルスライドに挿入してみました。

タイトルスライドにオーディオファイルを挿入したイメージ

そして、「再生」タブの「開始」の箇所を「スライド切り替え後も再生」に変更するだけです。(「スライドショーを実行中にサウンドのアイコンを隠す」もチェックします)

「オーディオツール」の「再生」タブのイメージ

これで、以降のスライドにまたがってサウンドが流れ続けます。

このように、PowerPointは動画や音声などのマルチメディアを簡単に扱うことができます。ただし、あまり派手に使いすぎると逆効果になるので、全体のバランスを考えながら、ここぞという場面だけピンポイントで活用するのが良いと思います。

また、動画はもちろんのことBGMや楽曲など、特に「音」に関しては、プレゼン等を行う「会場」のスピーカーやマイク等の設備に影響されるので、事前に確認しておくようにしましょう。

以上で本項は終了です。もう、PowerPoint上でほぼすべてのオブジェクトを挿入でき、利用できる力が身についていると思います。ここまでできたら保存して、次項にすすみましょう。

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更新履歴

2013年5月31日
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